先ずは何よりも、休養が最も重要です。心身への負荷の
軽減だけで、うつの大部分は確実に軽快します。しかし、
問題は、日常生活や仕事上の制約から、必要十分な休息が
取れないような状況が、多くみられるのが実情です。
　しかし、休養なしでうつを克服するのには、かなりの
困難を伴います。うつの状態が長引いて慢性化の経過を
とると、身体的生命への危険と社会的な生命への危険が、
確実に増加します。どのような病気でもそうですが、鬱病
も同様で、早期発見と早期治療にまさる方策はありません。
そのためには、うつ病の人に特徴的な我慢や辛抱をやめて、
周囲の人達にSOSを発信しなければなりません。何とかなる
の楽観は、うつ病では禁物です。休養に勝る方法はないと
認識しなければ、どんなタイプのうつ病も良くなりません。