コラム欄login 当科の診療方針について 発展解消した前栗林メンタルクリニックからの新患数は、現在1000名を超えています。ひと月当たりの新患数は約60名、再患数は約500名であり、まだまだ十分とは言えません。これまでと今後の診療方針について、簡単にまとめてみました。 ・ 早期診断と早期治療:他の身体科の病気と同様です。始めよければ終わりよしです。 できれば、精神疾患の予防が最良の方策ですが。 ・ 入院は極力回避する:現在の大半の医療機関では、入院によりプラスになることは、 ないでしょう。社会は偏見に満ち溢れており、入院は病者の 人生に多大な損失を招く結果となりがちです。どうしても 入院の必要な場合は例外ですが、通院治療が最良の方策です。 ・ 営利追及はしない :資本主義社会では営利追及は必要悪です。病者の福利厚生と のバランスが重要です。当科では営利目的は最小限とします。 ・ 短期治療を目指す :判断はケースバイケースですが、病者の自尊心の維持や向上 には欠かせません。失敗すればやり直せばよい場合が多い。 ・ 障害を理解する ;真の障害受容とは何かを学ぶことが受容です。障害を持たない 人間は存在しないと知るべきです。人生の目的や意味は、各々 の持つ障害の克服と知るべきです。 ・ 自己実現を目指す :一病息災とはけだし名言です。病気を自己実現と社会貢献の きっかけとしましょう。病気は千載一遇のチャンスです。発想 の転換が大事です。 以上、当科の目指したい診療方針について述べました。賛同される方々の受診を望みます。