コラム欄login 脳の働きの特徴:その2 脳は非常にパワフルであり、私たちの生存にとって不可欠な存在ですが、時にはその働きに不調をきたすことがあります。様々な身体的な病気により脳の機能は低下しますが、精神の次元からみるとやはり、うつ状態と不安状態が脳の働きを損なう2大要因となります。これらの要因は時には、その除去のために、早い時期の専門科の受診が必要となります。 日常的にできる簡単な方法 は極めて簡単です。脳は一つの瞬間(時間)に、同時に複数の作業に関わる事は苦手です。良いか悪いかは別として、これがマルチタスクの可能なコンピューターとの決定的な違いの一つです。 この原理を利用しない手はないでしょう。不安やうつに悩む人の脳は、これらの難問に対応することに忙殺されます。(しかし解決困難な状況です)脳を本来の機能の状態にリセットすれば、少なくとも一時的には問題解決のためのハードルの高さは下がります。結果として、不安やうつは軽快し、これらによる脳の呪縛状態は軽減されます。具体的な方法は個人個人での違いは多少はあるかもしれませんが、私のお勧めはすぐに眠ることですが、これが不可能な場合には、目的なき運動です。特に散歩が良いでしょう。不安やうつに苛まれる時には有効です。頭の働きの良い人は気づくと思いますが、要は脳の働きの切り替えです。脳を不安やうつに対する手間から解放し、別の仕事に向かわせるだけで良いのです。不安やうつの時には無理だと思い、不安やうつの状態にのめりこむ人が大多数ですが、それは単なる思い込みにすぎません。やろうと思えば可能です。ただ実行しないだけです。不安やうつの対処には、意識することはできない膨大なエネルギーを無駄遣いしています。そのエネルギーのわずかな部分を使うだけで良い結果は自然と現れます。