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人生の目的について 1.
 さて、話を進めるる前にもう少し私個人の立ち位置を、確認する必要
があると考えます。今後の話しは私個人に限定される妄想的思考内容
かもしれません。おそらく、このコラムの読者の方々の大半は、強い
反発を感じることでしょう。私の職業は医学の一分野である精神科の
医師です。精神科は医学の一分野です。医学は科学と呼ばれる分野の
一部です。この世界には科学で解明されも解決もされない現象が多数
存在します。科学で解明されない現象は非科学的と呼ばれ、敬遠され
たり無視されるのが、現代と呼ばれる時代の風潮と言えるでしょう。
 私の本質は医師という存在で規定されるものではありません。医師
という職業は私の人生を構成する一部です。人生という不可解なジグソ
ーパズルの一断片です。心の病は数知れぬ病気の中でも、個人の生命を
脅かす人生苦であることは確かであり、軽視されるべきものでは決して
ありません。心の病に苦しみ悩む患者さんにとり、心の病は人生苦です。
そしてそれは患者さんの人生の一部です。ここに医師である私と患者
さんとの接点があります。私は心の病にはあまり関心はないようです。
しかし、心の病を持つ患者さんには大いに関心があります。私の理想の
診療は一言でいえば「抜苦与楽」と言えるでしょう。私はあまり意識せ
ずに用いていましたが、「抜苦与楽」は、仏教用語ということです。
 

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